都内でホタルを育てることがどんなに大変なことか、私達も充分わかっています。阿部氏は、これだけの予算と人手をかけても、都会での環境教育の意味は大きく、大変な時代だけれども、こういうことこそこれからは重要なのではないかと語られました。

      

 立派な施設のなかで、私達が学ぶべきことは多々ありましたが、なかでも水と土に関する報告は私達の水路にも応用できることとして参考になりました。また、ミズゴケのザル様バットでの養殖も感心しました。

<<板橋区の施設案内より引用>>
<水>
 一定の水質を保つ水中には、好気性バクテリアが無数に住んで、有機物を分解しています。 糞尿から発生するアンモニアや亜硝酸性窒素は生き物の生息を脅かします。ほんの僅か含有しているだけで、カワニナが稚貝を生まなかったり、稚貝が死滅したりします。これらの有害物もバクテリアが分解します。生態槽では、常に有害物は無いに等しい状態で無ければなりません。また、水中にも木炭や骨炭などを用いて、水を弱アルカリ性に保っています。水底には那智石、硅砂などを用いてコケや水草の育成を図り、水質の改善に役立てています。
<土>
 植物が育ち、ミミズやダンゴムシなどが暮らしています。微生物による分解活動も盛んで、土はいつも浄化されて、カビは発生せず、弱アルカリ性を保っています。さらに、湿り気を保ちながらも、さらさらし水捌けがよくなっています。これらは蛹化・羽化の必要条件であるだけでなく、ホタルの活動のしやすさも考えてのことです。土は、水の浄化・再生への大きな役割も担います。いろいろな汚れを吸収し浄化するとともに、種々の物質が微量に溶けて水の硬度やpHを維持し、ミネラルの補給をします。

 亜硝酸やその他の水質を測る試薬等も教えていただきましたので、駒場の水路でも計画を立てて、必要な成分について測っていきたいと思います。以上、次回の事務局会でも色々話し合って先へ進みましょう。(上田 記)

 


[今後の予定]

 1月10日  七草がゆ    自然クラブ

 2月7日   きのこ菌植え ホタルの会,自然クラブ,町づくり部会
 
 3月6日7日 炭焼き     ホタルの会,自然クラブ,町づくり部会
 
 4月初旬  ホタルサミット 関係諸団体
     

前ページへ