1114-02 心ちすねこはまたよく人にもなつかぬにやつないとなかくつきたりけるを
1115-01 あらはをふともえみつけぬなるへしねこのいたくなけはみかへり給へるをももち
1115-05 給へとねこのつなゆるしつれは心にもあらすうちなけかるましてさはかり心
1115-09 おほさるわりなき心ちのなくさめにねこをまねきよせてかきいたきたれ
1126-09 おほけなき事とおもひわひてはかのありしねこをたにえてしかな思事かたらふ
1127-04 うちの御ねこのあまたひきつれたりけるはらからともの所々にあかれて
1127-06 は六条の院のひめ宮の御方に侍ねここそいとみえぬやうなるかほしておかしう
1127-08 にてくはしくとはせ給からねこのここのにたかへるさましてなん侍りしおなし
1127-12 ねこなりけりと人々けうするを衞門(の)督はたつねんとおほしたりきと御けしき
1128-01 まいり心よせきこえたり御ことなとをしへきこえ給とて御ねこともあまたつとひ
1128-04 みなれぬ人をしるにやあらむここなるねこともことにをとらすかしとのたまへ
1128-08 つゐにこれをたつねとりてよるもあたりちかくふせ給あけたてはねこのかしつき
1129-01 にいれてなかめゐ給へりこたちなとはあやしくにはかなるねこの時めくかな
1130-04 おほすへかめれとねこにはおもひおとしたてまつるにやかけても思ひよらぬそ
1178-11 いささかまとろむともなきゆめにこの手ならししねこのいとらうたけにうちなき