「観光と産業振興−若者が探る町おこし」

 私たち商工会青年部の日々の活動こそが町おこしにつな。るとの思いから青年部 の活動報告をしながら意見の発表をさせていただきます。私たち商工会青年部で は、観光立町といわれる本部町、環境美化を含めた町づくりで、本部海洋祭りの 主会場となっている多目的広場護岸に「未来の本部」を描くことによって自分の 住んでいる街の環境の大切さを考えることを目的に本部海洋祭り護岸壁画コンク −ルを親商工会、商工会婦人部の協力のもとに開催すべく準備を進めているとこ ろであります。
 私たちの住む本部町の未来を思い考え(そこには夢、理想もあるでしょう)・・・ それを描くことによって私たちの住む町、本部町の町づくりを町民のレベルで考えて いこうというねらいがあります。そしてもう一方でその事業を継続し護岸を「もとぶ の未来の絵」で埋めつくすことによって海岸線(護岸)の見直し、そこには健康ゾ− ンとしての公園化あるいは谷茶公園との連結をし、ひいては渡久地港の再開発につな がればと思います。
 渡久地港は、港町として県内でも最も美しい景観をもち幸い開発がほとんどされてな く、昔ながらの港町を残しています。  港では朝市(夜市)が行われ、それも海産物のみならず農作物やあらゆる地場商品が ならび、そして屋台村をつくり、本部大橋をライトアップし、漁業青年部等との協力 にて、夜のやかた船、釣堀、釣ってきた魚をその場で屋台にて料理し食する。  夏には、かつおのみそ合え、たたき、煮付けとすべてのかつお料理がならび泡盛り片 手に夕涼み。そんなイメ−ジを描いています。
 沖縄は、国内で行って見たい観光地の一番にあげられますがその理由に、琉球舞踊が あり、琉球 料理、沖縄独自の民芸・工芸品そして、沖縄人の心がある・・・といった 具合いに。ハ−ドを整備し、どうぞいらっしゃい、ではいかがなものでしょうか?
 そこには、本部町民が集まり活気あふれる生活をしその中に観光客もいっしょになる。  観光立町の本部町の町づくりとは、観光と本部町民の生活文化の調和ではないでしょうか。  さて、町づくりをしながら、それを外に宣伝広告、情報の提供をしていく必要があります。  今まで観光協会等で積極的に行ってきましたキャラバン隊やエ−ジェント対策なども大切 なことで今後もつづけていかなければいけないでしょう。

 もう一方でコンピュ−タ−を使ってのインタ−ネットの利用も一つの方法といえるでしょう。 現在沖縄では、琉球大学や県庁などが導入し県内の観光ピ−ア−ル等を行っています。インタ −ネットの利用者は全世界3400万人だとも言われています。  デ−タ−を入力するだけで居ながらにして本部町が紹介されるのです。幸い本部町ではイン タ−ネットを進めている施設がありまして、今度の海洋祭りにてデモンストレ−ションも予定 されているようです。  本部町の観光地紹介、ホテル紹介等、究極は本部町のあらゆる地場産業等の通信販売も可能 だとされています。  観光と本部町文化の調和のとれた町づくりをし、インタ−ネットで全世界3400万人だと もいわれるユ−ザ−への情報提供もこれからの町おこしの一つだと思います。

                      本部町商工会青年部
                         具志堅 透

                         平成7年7月5日
                          琉球新報 移動編集局掲載